
目次
ホームページ、作ったまま放置していませんか?

「ホームページは何年も前に作ったけど、会社概要と事業紹介しか載っていない」「ブログを始めてみたけど、3記事で止まっている」——こんな状況に心当たりはありませんか?
実はこれ、中小企業のホームページでは"あるある"です。
忙しい日々の中で、「何を書けばいいかわからない」「文章を書くのが苦手」「そもそも時間がない」という壁にぶつかり、更新が止まってしまうのは当然のことです。
私自身も最初はホームページに何を書けばいいのか分からず、放置していました。
でも、少しだけ見方を変えてみてください。
あなたの会社には、お客様から日々寄せられる「質問」や「相談」がたくさんあるはずです。

その"生の声"こそが、ホームページに載せるべき最高のコンテンツなのです。
そして今、AI(人工知能)ツールを使えば、その声を「読みやすい記事」に変える作業が驚くほど簡単になりました。
この記事では、ITに詳しくない方でもすぐ取りかかれる3つの方法を、具体的な手順つきで紹介します。
大切なのは「AIに丸投げ」ではなく、あなたの現場で培った知識や経験をAIの力で"伝わる形"にすることです。

<方法1>よくある質問(FAQ)をAIで整理してホームページに掲載する

お客様から繰り返し聞かれる質問は、そのままFAQ(よくある質問)ページのネタになります。
FAQ(Frequently Asked Questions=よく聞かれる質問のまとめ)は、お客様の不安を事前に解消し、問い合わせ対応の手間も減らせる一石二鳥のコンテンツです。
【ステップ1】社内の"よく聞かれること"を棚卸しする
まずは、営業担当や受付スタッフなど、お客様と接する社員に「最近お客様からよく聞かれることは?」と聞いてみましょう。
付箋やメモアプリに1質問1枚で書き出すと整理しやすくなります。
たとえば工務店なら、「リフォームの見積もりは無料ですか?」「工事中は家に住めますか?」「支払いはローンも使えますか?」といった質問が出てくるはずです。
最初は5〜10個で十分です。
【ステップ2】質問をジャンルごとに分類する
集まった質問を「料金について」「サービス内容について」「ご依頼の流れについて」など、3〜5つのカテゴリに分けます。
この分類はAIに頼らず、自分たちの感覚で行うのがおすすめです。
お客様がどんな順番で疑問を持つかは、現場の方が一番よく知っています。
【ステップ3】AIに渡してFAQ用の文章に仕上げる

分類した質問と、回答の要点メモをAIに渡して、読みやすい文章に整えてもらいます。
以下にAIに入力するプロンプトの例をご紹介します。
例は工務店になっていますが、あなたの業種に変更して入力してください。
あなたはWebライターです。
以下は工務店に寄せられるよくある質問と、回答の要点メモです。
これをホームページのFAQページに掲載する文章に仕上げてください。
条件:
- 質問は「Q:」、回答は「A:」の形式で書く
- 回答は3〜5文程度で、専門用語を使わずわかりやすく
- 安心感を与えるやさしい口調で
【質問と回答メモ】
- 見積もりは無料か? → 無料。現地調査も無料。
- 工事中は住めるか? → 内容による。大規模なら仮住まい必要。キッチンだけなら住める。
- ローンは使えるか? → リフォームローン取扱あり。提携銀行を紹介できる。
AIが出力した文章をそのまま使うのではなく、「うちの場合はこうだな」と事実確認・微調整してから掲載しましょう。
<方法2>業界の専門用語をわかりやすく解説するコラム記事をAIで作る

あなたが当たり前に使っている業界用語は、お客様にとっては外国語のようなものです。
その用語をやさしく解説する記事は、検索からの流入(SEO=検索エンジン最適化)にも効果的です。
【ステップ1】お客様に伝わりにくい用語をリストアップする
自社のパンフレットやホームページを見返して、「お客様に説明し直すことが多い言葉」を探してみてください。
たとえば税理士事務所なら、「確定申告」「青色申告」「経費」「損益計算書」「減価償却」などが候補になります。
お客様との打ち合わせで「それ、どういう意味ですか?」と聞かれたことがある言葉は、すべてコンテンツのネタになります。
【ステップ2】1用語1記事の方針で、AIに解説記事を依頼する
用語解説は、1つの言葉につき1記事にまとめるのがポイントです。
そのほうが検索エンジンに評価されやすく、読者にとってもわかりやすくなります。
【ステップ3】AIに記事の下書きを作ってもらう
以下のプロンプトでAIに記事の下書きをつくってもらいます。
以下のプロンプトの例の専門用語は「減価償却」になっていますが、あなたの業界でよく使われる専門用語を入れて下さい。
あなたは税務の知識がある初心者向けWebライターです。
「減価償却」という言葉について、以下の条件で解説記事を書いてください。
条件:
- 読者は個人事業を始めたばかりの人
- 「減価償却とは何か」を中学生でもわかるように説明する
- 身近な例え(たとえばパソコンの購入など)を使って具体的に
- 800〜1,200文字程度
- 見出し(H2・H3)をつけて構成する
- 最後に「まとめ」と「もっと詳しく知りたい方は当事務所にご相談ください」で締める
補足情報:
- 当事務所では開業したての個人事業主の確定申告サポートに力を入れています。
- AIが生成した文章を読み、事実誤認がないか、自社の方針と合っているかを必ず確認してください。
- 特に税務・法律・医療など正確性が求められる分野では、専門家としてのチェックが不可欠です。
<方法3>お客様から実際に聞かれた質問を1つずつQ&A記事にする
方法1のFAQが「まとめページ」だとすれば、こちらは「1つの質問を深掘りする個別記事」です。
具体的な質問ほど、同じ悩みを抱えた人が検索するキーワードと一致しやすく、ホームページへの集客効果が期待できます。
【ステップ1】現場の質問を"そのまま"メモする習慣をつける

営業や接客の現場で、お客様から質問を受けたら、その場でスマートフォンにメモしましょう。
ポイントは、質問を"そのままの言葉で"記録することです。
たとえば美容室で「カラーした日ってシャンプーしていいんですか?」と聞かれたら、その口語体のままメモします。
お客様の言葉づかいは、そのまま検索キーワードになることが多いからです。
【ステップ2】1つの質問から1記事を作る構成を考える
記事の構成は、シンプルに「結論→理由→具体的な対処法→まとめ」の4段構成がおすすめです。
600〜1,500文字程度のコンパクトな記事でかまいません。
大切なのは、1記事1テーマに絞ることです。
【ステップ3】AIに記事の骨格を作ってもらい、自分の経験を加える
まずは以下のプロンプトでAIに記事の骨格を作ってもらいます。
あなたは美容師の視点で記事を書くWebライターです。
以下のお客様からの質問に答えるブログ記事を作成してください。
質問:「カラーした日ってシャンプーしていいんですか?」
条件:
- タイトルはSEOを意識して、検索されそうな言い回しにする
- 結論を最初に書く
- 理由を2〜3点、簡潔に説明する
- 「こうするのがおすすめ」という具体的なアドバイスを入れる
- 600〜1,000文字程度
- 最後に「気になることがあればお気軽にご相談ください」で締める
補足情報:
- 当店ではカラー後のアフターケアについて、施術時にお客様へ口頭で説明していますが、忘れてしまう方も多いです。
- AIの出力をベースに、あなた自身の経験談や、お店ならではのアドバイスを書き加えてください。
「うちのサロンでは、こうおすすめしています」という一文があるだけで、記事の信頼性はぐっと高まります。
AIはあくまで"下書き係"であり、記事の価値を決めるのは、あなたの現場の知恵です。

3つの方法に共通する大切なこと

ここまで紹介した3つの方法に共通しているのは、「コンテンツの素材はすでに社内にある」という点です。
AIは優秀な文章整形ツールですが、お客様が本当に知りたいことを理解しているのは、毎日現場に立っているあなた自身です。
AIに丸投げした文章は、どうしても"どこかで見たような"内容になりがちです。
自分の言葉、自社の事例、現場のリアルな声を加えることで、他社には真似できないオリジナルのコンテンツになります。

また、最初から完璧を目指す必要はありません。
まずは1本、短くてもかまわないので記事を公開してみましょう。
反応を見ながら少しずつ改善していくのが、無理なく続けるコツです。
まず今日やること「1アクション」

「お客様から最近よく聞かれた質問を3つ、スマホのメモ帳に書き出す」
これだけで、コンテンツの"素材集め"は完了です。
明日からその3つの質問をAIに渡して文章にしてみてください。
早ければ30分で、ホームページに載せられる記事が1本できあがります。
よこぜき行政書士事務所

